*迫害を受けて*
イギリスがオーストラリアを植民地化するときに、アボリジニは大量虐殺されました。女性は強姦され、男性は鉄の首輪をつけられました。白人が持ち込んだ病気は免疫のないアボリジニの生命を奪います。その結果、1788年には30万人いたアボリジニは1920年では6万人に減ってしまいました。
* 黒人を白人へ*
そんな中、白人の間からアボリジニに対する虐殺に遅過ぎながらも反省の声が上がり始めました。1837年にはアボリジニを保護する政策が打ち出されます。しかし、洋服を着せたり、ミシンを教えたり、宗教を教えたりと、アボリジニ本来の性質を認めるというよりは西洋文化に同化させようとする思いが強かったように思えます。
*盗まれた世代*
「盗まれた世代」とは、白人男性とアボリジニ女性の間に産まれた混血児の子どものことを言います。1918年から混血児の子どもはアボリジニの母親から強制的に引き離し、白人社会へ同化させる教育を受けさせました。子どもを奪われ泣き叫ぶアボリジニの母親の声はいたるところから聞こえてきました。「盗まれた世代」に対し、政府が公式に謝罪をしたのは2008年になってからです。
*FROM ABORIGINE*
彼らは羊のように我々を囲い込んだ
こっちに来なさいと我々の手を取った
そしてミッションの土地に送った
そこで読み書きを教えた
こうして子どもは連れ去られた
子どもが連れ去られた
子どもがいなくなった
母親の乳房から子どもをもぎとった
それが一番良いのだと言って
子どもは連れ去られた・・・
A.Roach,'Took the Children Away' ,from the Charcoal Lane album,Aurora.